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思いついたこと・感じたこと・気になったこと・どうでもいいこと。
 

 

 
昨日は書く元気がなかったので、今日書いておこう。
先日買った文庫感想。

映画「手紙」の効果で、「手紙」の文庫が並んでいるのを見て手に取ったのは、「秘密」だったという、ねじれた考えの私。
いや、たまたま手に取ったらですね、広末が解説を書いてたんですよ。それを読んでたら、なんかもう無性に本編が読みたくなってきましてね。
図書館で借りて読んだのは、結構前。それでも、映画が公開されたずっと後だったけど。
映画は色々設定が違うみたいなんですが、この映画見たことないので、どう違ってるのかよくわかりまへん。
なんか、ちょっと気になってきちゃったですよ。今更だな、ほんと(苦笑)
 

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バスの事故で妻・直子は危篤、小学五年生の娘・藻菜美は植物状態になってしまった平介。直子の臨終に立会い、その妻が息を引き取った時、傍らのベッドで眠っていた娘が目覚める。だが覚醒した藻菜美には、直子の魂が宿っていた。
「娘」であって「妻」である直子との、不思議な生活が始まる。




「見た目は子供、頭脳は大人」というと、どっかの漫画みたいですが(笑)、こういう設定自体はよくある話だと思うわけです。サイエンスファンタジーとでもいいますか。
娘の身体に入ってしまった母親なので、最初のうちは言動がとんちんかんというか、見た目と中身が伴ってないというか。お見舞いにきた同級生(無論、小学生)に対して、ついつい母親の目線で涙ぐんでみたりして、変な目で見られたりします。
子供が(世間的には母親が)死んでしまっているというのに、妙に重い雰囲気にならずにお話が展開していくのは、この直子が結構ドライな性格をしているからだと思う。前向きでシャキシャキしてる感じ。
最初のうちは、その「子供のふり」が面白かったり、「娘」なのに「妻」として平介と暮らしている感じが、映像として想像するとなんかおかしかったりで、楽しく読めるんですが、それだけで終わらないのがこの話のすごいところだと思う。
子供というのは成長するもの。
大人になってからの五年と、十代前半の五年って、同じ「五年」でもまるで違うと思うんです。
事故にあった時は小学生だった藻菜美は、中学・高校と進んでいきます。
子供だった身体は、どんどん「女」になっていくわけです。
娘だけど、妻で。だけど、それは二人だけしか知らないこと。世間的にはどうあがいたって「父と娘」でしかないわけです。精神的には「夫婦」でも、見た目は「親子」という現実が、月日を重ねるごとに重く重くのしかかってきます。
最初のうちはわりと人のいいおじさんっぽかった主人公・平介さんですが、なんかもう中盤になるとすごいことになってきます。
ドロドロの展開が繰り広げられていくのですよ。
男の嫉妬は見苦しいぞ──とかいうレベルじゃないです。
正直、ぶっちゃけ、恐いですよ。
でも、それがまたなんというか、ジレンマというか。
あああ、なんでしょう。やってることはかなりイタイんだけど、心情を思うと辛いんですよねぇ……。
これ、男性目線で読むのと女性目線で読むのとでは、すごく違ってくると思う。
ラストの方になると、これまた「ありがち」な展開になってくるわけですが、やっぱりそこで終わらないのが、この話のすごいところだと思うわけです。
もう、最後の最後でやられましたよ。
タイトル「秘密」の意味に、やられまくります。
もう、どうすればいいんですか、このやるせない感じをっ!(涙)
あたしゃ、いわば「ものさしでは測れない距離」での別離っていうのに激しく弱いんだよぅ。


買った文庫にはね、帯がかかってたんですね。「手紙」の宣伝の帯が。
読み終わってさ、なんとなーく外してみたんです。
したらあんた! その帯に隠れて見えてなかった物がありましてね。
もうそれ見た瞬間、不覚にも泣きそうになっちゃったですよぅ。(T-T)
なんて素敵な装丁っっ。 粋だー!


東野圭吾さんは、人情モノっぽいのとか、ブラックユーモアなやつとか、推理モノを逆におちょくったようなやつとか色々読んだことありますが。色んな引出しのある方だな~と、しみじみ思います。

 

 

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彩瀬あいり

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