FQテキストサイトさんってあまり知らないので、ネタかぶりとかしてたらこっそり教えてください。
さっくり削除して、何事もなかったかのように、捨てさりますので(笑)
▽Open more.
「ここ、さっきも通ったんじゃねーの?」
「えー、そうだっけー?」
「こんな場所じゃ、どこも同じに見えてくるよな」
「そうそう、トラップの勘違いじゃないの?」
「やないのー?」
「うっせー。ぜってー間違いねえ。この岩に見覚えがあるんだよ」
「岩?」
そう言ってトラップが指差した先には、大人が一抱えできそうな大きさの岩がある。形はいびつで、特徴といえば、上の方にまるで角みたい突き出た部分があるってこと。
「たしかにさっき見たやつにちょっと似てるかもしれないけど、でも違うわよ。だってあれは、あのとんがった部分が向かって右側にあったもの。これは左でしょう?」
「でもこっちから見ると、右になるだろ」
気がつくとトラップは数メートル先からこっちを見ていた。岩を挟んで向かい合う形になる。
「ほれ」
そして突き出た岩がある側──つまり、彼にとっての右手を上げる。なんとなく釣られる形で私は左手を──、つまり私から見ると、突き出た部分がある側の手を上げた。
「ちょっと待ってよ。じゃあなに? 私達は進行方向から戻ってきたってことになるわけ?」
手を挙げたままで訊ねると、視線の先のトラップは両手を上げ頭の後ろで組むと、肩をすくめてこう言った。
「知らね」
なんだか埒があかなくなってきた辺りで、休憩がてら状況を最初っから整理してみたいと思います。
ここはエベリンから西に向かった先の、ある森の中。そもそも私達は、この森にあるという薬草を探しに来たのだ。
ことの始まりは、例によって例の如く、オーシからもたらされた情報だった。
クエストも終わったばかりで、ちょっとした小休憩というか、ちょっとのんびりしようかねーなんて話をしていた私達だから、当然最初は乗り気じゃなかった。彼のことだもの、きっと私達にやらせるだけやらせて自分が儲けようって魂胆なのは見え見えだもんね。皆それをわかっているし、トラップなんてあからさまに嫌な顔をしてた。だから、「今回はご縁がなかったってことで──」って丁重にお断りをしようとしたんだけど、依頼の内容を聞いた途端、「引き受けましょう」と言ってしまったのだ。
そう、キットンが。
「あらー、絶対にわざとだな」
「だよねー……」
はあ。トラップと私と、改めて溜め息をつく。オーシはきっとわかっていたに違いない。薬草なんて言葉をちらつかせれば、あのキットンが動かないわけがないもの。
キットンの勢いに逆に押される形でオーシから受けた説明はこうだ。
ズルマカラン砂漠の中心にある都市・エベリンからずっと西に小さな集落があって、その近くにある森には珍しい薬草が生えているのだという。それを摘んで帰ってくるという、それだけといえばそれだけなんだけど、結構深い森らしく、モンスターなんかも出るらしい。だからこそ、私達にって話を振ってきたみたいなんだけど、でもそんなに珍しい物なら、取りに行く人だって他にも沢山居そうだし、行ったはいいけどもう草の子一本生えてませんって状態だったらどうするんだろう。行くだけ損って感じじゃない?
私の疑問はトラップの疑問でもあったらしく、彼はオーシに喰ってかかった。
それに対してオーシは、笑っていったものだ。
付近の住人は当たり前の薬草だと思っているから、その価値に気づいてねーんだな、これが。
つまり、私達が取ってきて、それをオーシが別の場所に売りつけるっていうこと? なんだかヒールニントの温泉水のことを思い出す展開よね、これ。
どうしてオーシのために私達が足を運ばないといけないのよ、って気持ちはすっごくあるんだけど、もうキットンってば一人はりきちゃって、聞く耳なしって感じ。こうなったらもう仕方ないよね、ってことで、私達はヒポちゃんに乗って、旅立ったのである。一応オーシからは旅費ってことでお金も貰ったし──これは勿論、トラップの交渉あってこそだけど──、せっかくならちょっと足を伸ばして、エベリンにも寄って買い物するのもいいよねってことで。クエストというよりは、エベリンに行くついでって気持ちで引き受けたわけ。
薬草を先にするか、エベリンへ先に入るかという問題は、ルーミィのいつもの決り文句によって、あっさりと決定。私達は腹ごしらえと、準備も兼ねてエベリンへと入った。話を聞いたかぎりではたいしたことはなさそうだけさ、備えあれば憂いなしっていうしね。キットンだけはやたらと急かしてたけど、トラップが一言「うっせー」と背中を蹴り、ヒポちゃんの背中から転がり落ちそうになったところを、ノルに助けられていた。
「な、なにをするんですか。まったくトラップは野蛮ですね」
「てめーが、がちゃがちゃぬかすからだろ。薬草は逃げねーよ」
「しかしですねぇ」
「まあまあ、キットン。オーシの話だけじゃ詳しいこともわからないしさ、エベリンで情報を集めてからでも、遅くはないんじゃないかな」
さすがクレイ。さすがはリーダー。トラップみたいに文句言うだけじゃあないわよね。
ヒポちゃんを運転しながら、ちらりと後ろを向いたクレイがキットンを諭して、そうして私達はエベリンの門をくぐった。
情報を集めるなら、やっぱり食事処か飲み屋かってところよね。
大きなクエストならば、冒険者支援グループに行ってみてもいいんだけど、今回のこれはさすがにね。
ヒポちゃんがいるから、全員でどこかのお店に入るってわけにもいかなくて、ノルとルーミィ、そしてシロちゃんに留守番をしてもらって、私達は情報収集プラス、お昼ご飯の調達に出かけた。
さすがエベリン。人通りが多くて、うっかりするとぶつかりそう。
「パステル、大丈夫か?」
「まーた迷子になんなよな」
前を行くクレイとトラップが声をかけてくる。どっちがどっちの台詞かなんて、言わなくてもわかるわよね。
まったくどうよ、この違い! たしかに前科があるから迷子云々に関しては強く言い返せないけど、でもだからってそういう言い方はないと思わない? 同じように気遣うにしたって、クレイみたいな言い方できないものかしら。
私の不満も気にする風でもなく、トラップはひょいと手を差し出すと、ぬけぬけと言ってのけた。
「ほれ、掏られるとあれだから、財布持っててやろーか」
「平、気、で、す! トラップなんかに渡したら、あっという間になくなっちゃうじゃないの」
お金の行方がスリの元かギャンブルかの違いであって、結果は同じじゃないの。
守るように片腕で胸を抱き、もう片方の手で、差し出されたトラップの手を、ペチンと叩き返した。
「なんだよ、俺のせっかくの心遣いを」
「心遣いっていうなら、もっと違った時にしてほしいもんだわ。トラップにはデリカシーってもんがないんだから」
「女ってのは、何かにつけてそう言うよなー」
「あーら、他の子にも同じこと言われてるわけ? じゃあ、やっぱり真実ってことなのよ」
そう言うと、むっとした顔をして横を向いた。言い返せなかったらしい。
勝った。
私はにんまりと笑う。
でもトラップってば、誰かにそう言われたとしても、そんなことを気にするようなタイプには見えないんだけどなぁ。幼なじみのマリーナには、もっとズバズバ言われてそうだしね。もっとも、私や彼女は別なのかもしれないけど。手紙をくれるようなファンの子には、カッコよくみせたいのかもしれないし。
そう、なんだか知らないけれど、最近のトラップは結構モテるのだ。顔の良さでいえば、断然クレイだと思うんだけどね。今だってそう。この人混みの中でも、彼は結構目立って見える。すぐ後ろを歩いている私には、トレードマークともいえるあの竹アーマーの音が聞こえてたりもするんだけど、それが何かを知らなければ、ハンサムなファイターだ。行き交う女の子達の視線、結構感じる。
「なあ、パステル。何買って帰ろうか。せっかくだからルーミィやシロに、お菓子も買ってやりたいしなー」
でも当の本人は、そういうことにまったく疎いのよね。自分よりも私達のことを気遣ってくれる、今の発言だけ聞いてれば、まんま保父さんって感じだもの。まあ、それがクレイなんだけどね。
結局私達は、二手に分かれることにした。
私とクレイは買い物担当。トラップとキットンは情報収集。
話術に関してはトラップの右に出る人は我がパーティにはいないし、聞きたい内容が薬草に関することだから、適任といえばキットンをおいて他にいない。彼らに任せておけば、大丈夫だろう。もっとも、決して頭にギのつくアレはさせないようにと、キットンに念押しだけはしたけどね。
屋台を回って、簡単に食べられそうなものを購入。持ち帰り用にしてもらった。トラップ達の分はどうしようかと思ったのだけれど、冷めてしまっては美味しくないし。彼らは彼らで何か食べるだろうということで、一応冷めても食べられそうな物を幾つか購入して、クレイと共にヒポちゃんの元へ戻ると、待ちかねたかのようにルーミィが駆け寄ってくる。
「ぱーるぅ、おなかぺっこぺこだおう」
はいはい、わかってますって。
手に持って食べられそうということで買ったのは、肉と野菜をナンで巻いたもの。見た目は少し生地の厚いクレープみたいなんだけど、どこかのお店が屋台に出店しているらしくって、これが本当に美味しいの。削ぎ切りにしたミケドリアのもも肉は、しっかりと味が染み込んでいて、少し濃い目のタレも野菜とナン生地を一緒に食べるとちょうどいい感じ。サラダ菜だけじゃなく、水にさらして千切りにしたタマネギがアクセントになっていて、シャキシャキと歯ごたえもいい。
揚げたてに惹かれて買った唐揚げや、串揚げ。それから、五つの具材が入っているけど食べてみるまでわからないという、ロシアンルーレットおにぎり。場所を移動するとトラップ達がわからなくなってしまうので、それでも少し木陰を探して、私達は昼食を食べた。
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とりあえずここまでー。
私的「文章の理想」のひとつは、「御飯が美味しそうな文章」があります。読んでううちに食べたくなるような描写が出てくる作品が大好きです。
FQを書く上で絶対に外してはいけないのは、「食事シーン」だと思う私(笑)
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「ここ、さっきも通ったんじゃねーの?」
「えー、そうだっけー?」
「こんな場所じゃ、どこも同じに見えてくるよな」
「そうそう、トラップの勘違いじゃないの?」
「やないのー?」
「うっせー。ぜってー間違いねえ。この岩に見覚えがあるんだよ」
「岩?」
そう言ってトラップが指差した先には、大人が一抱えできそうな大きさの岩がある。形はいびつで、特徴といえば、上の方にまるで角みたい突き出た部分があるってこと。
「たしかにさっき見たやつにちょっと似てるかもしれないけど、でも違うわよ。だってあれは、あのとんがった部分が向かって右側にあったもの。これは左でしょう?」
「でもこっちから見ると、右になるだろ」
気がつくとトラップは数メートル先からこっちを見ていた。岩を挟んで向かい合う形になる。
「ほれ」
そして突き出た岩がある側──つまり、彼にとっての右手を上げる。なんとなく釣られる形で私は左手を──、つまり私から見ると、突き出た部分がある側の手を上げた。
「ちょっと待ってよ。じゃあなに? 私達は進行方向から戻ってきたってことになるわけ?」
手を挙げたままで訊ねると、視線の先のトラップは両手を上げ頭の後ろで組むと、肩をすくめてこう言った。
「知らね」
なんだか埒があかなくなってきた辺りで、休憩がてら状況を最初っから整理してみたいと思います。
ここはエベリンから西に向かった先の、ある森の中。そもそも私達は、この森にあるという薬草を探しに来たのだ。
ことの始まりは、例によって例の如く、オーシからもたらされた情報だった。
クエストも終わったばかりで、ちょっとした小休憩というか、ちょっとのんびりしようかねーなんて話をしていた私達だから、当然最初は乗り気じゃなかった。彼のことだもの、きっと私達にやらせるだけやらせて自分が儲けようって魂胆なのは見え見えだもんね。皆それをわかっているし、トラップなんてあからさまに嫌な顔をしてた。だから、「今回はご縁がなかったってことで──」って丁重にお断りをしようとしたんだけど、依頼の内容を聞いた途端、「引き受けましょう」と言ってしまったのだ。
そう、キットンが。
「あらー、絶対にわざとだな」
「だよねー……」
はあ。トラップと私と、改めて溜め息をつく。オーシはきっとわかっていたに違いない。薬草なんて言葉をちらつかせれば、あのキットンが動かないわけがないもの。
キットンの勢いに逆に押される形でオーシから受けた説明はこうだ。
ズルマカラン砂漠の中心にある都市・エベリンからずっと西に小さな集落があって、その近くにある森には珍しい薬草が生えているのだという。それを摘んで帰ってくるという、それだけといえばそれだけなんだけど、結構深い森らしく、モンスターなんかも出るらしい。だからこそ、私達にって話を振ってきたみたいなんだけど、でもそんなに珍しい物なら、取りに行く人だって他にも沢山居そうだし、行ったはいいけどもう草の子一本生えてませんって状態だったらどうするんだろう。行くだけ損って感じじゃない?
私の疑問はトラップの疑問でもあったらしく、彼はオーシに喰ってかかった。
それに対してオーシは、笑っていったものだ。
付近の住人は当たり前の薬草だと思っているから、その価値に気づいてねーんだな、これが。
つまり、私達が取ってきて、それをオーシが別の場所に売りつけるっていうこと? なんだかヒールニントの温泉水のことを思い出す展開よね、これ。
どうしてオーシのために私達が足を運ばないといけないのよ、って気持ちはすっごくあるんだけど、もうキットンってば一人はりきちゃって、聞く耳なしって感じ。こうなったらもう仕方ないよね、ってことで、私達はヒポちゃんに乗って、旅立ったのである。一応オーシからは旅費ってことでお金も貰ったし──これは勿論、トラップの交渉あってこそだけど──、せっかくならちょっと足を伸ばして、エベリンにも寄って買い物するのもいいよねってことで。クエストというよりは、エベリンに行くついでって気持ちで引き受けたわけ。
薬草を先にするか、エベリンへ先に入るかという問題は、ルーミィのいつもの決り文句によって、あっさりと決定。私達は腹ごしらえと、準備も兼ねてエベリンへと入った。話を聞いたかぎりではたいしたことはなさそうだけさ、備えあれば憂いなしっていうしね。キットンだけはやたらと急かしてたけど、トラップが一言「うっせー」と背中を蹴り、ヒポちゃんの背中から転がり落ちそうになったところを、ノルに助けられていた。
「な、なにをするんですか。まったくトラップは野蛮ですね」
「てめーが、がちゃがちゃぬかすからだろ。薬草は逃げねーよ」
「しかしですねぇ」
「まあまあ、キットン。オーシの話だけじゃ詳しいこともわからないしさ、エベリンで情報を集めてからでも、遅くはないんじゃないかな」
さすがクレイ。さすがはリーダー。トラップみたいに文句言うだけじゃあないわよね。
ヒポちゃんを運転しながら、ちらりと後ろを向いたクレイがキットンを諭して、そうして私達はエベリンの門をくぐった。
情報を集めるなら、やっぱり食事処か飲み屋かってところよね。
大きなクエストならば、冒険者支援グループに行ってみてもいいんだけど、今回のこれはさすがにね。
ヒポちゃんがいるから、全員でどこかのお店に入るってわけにもいかなくて、ノルとルーミィ、そしてシロちゃんに留守番をしてもらって、私達は情報収集プラス、お昼ご飯の調達に出かけた。
さすがエベリン。人通りが多くて、うっかりするとぶつかりそう。
「パステル、大丈夫か?」
「まーた迷子になんなよな」
前を行くクレイとトラップが声をかけてくる。どっちがどっちの台詞かなんて、言わなくてもわかるわよね。
まったくどうよ、この違い! たしかに前科があるから迷子云々に関しては強く言い返せないけど、でもだからってそういう言い方はないと思わない? 同じように気遣うにしたって、クレイみたいな言い方できないものかしら。
私の不満も気にする風でもなく、トラップはひょいと手を差し出すと、ぬけぬけと言ってのけた。
「ほれ、掏られるとあれだから、財布持っててやろーか」
「平、気、で、す! トラップなんかに渡したら、あっという間になくなっちゃうじゃないの」
お金の行方がスリの元かギャンブルかの違いであって、結果は同じじゃないの。
守るように片腕で胸を抱き、もう片方の手で、差し出されたトラップの手を、ペチンと叩き返した。
「なんだよ、俺のせっかくの心遣いを」
「心遣いっていうなら、もっと違った時にしてほしいもんだわ。トラップにはデリカシーってもんがないんだから」
「女ってのは、何かにつけてそう言うよなー」
「あーら、他の子にも同じこと言われてるわけ? じゃあ、やっぱり真実ってことなのよ」
そう言うと、むっとした顔をして横を向いた。言い返せなかったらしい。
勝った。
私はにんまりと笑う。
でもトラップってば、誰かにそう言われたとしても、そんなことを気にするようなタイプには見えないんだけどなぁ。幼なじみのマリーナには、もっとズバズバ言われてそうだしね。もっとも、私や彼女は別なのかもしれないけど。手紙をくれるようなファンの子には、カッコよくみせたいのかもしれないし。
そう、なんだか知らないけれど、最近のトラップは結構モテるのだ。顔の良さでいえば、断然クレイだと思うんだけどね。今だってそう。この人混みの中でも、彼は結構目立って見える。すぐ後ろを歩いている私には、トレードマークともいえるあの竹アーマーの音が聞こえてたりもするんだけど、それが何かを知らなければ、ハンサムなファイターだ。行き交う女の子達の視線、結構感じる。
「なあ、パステル。何買って帰ろうか。せっかくだからルーミィやシロに、お菓子も買ってやりたいしなー」
でも当の本人は、そういうことにまったく疎いのよね。自分よりも私達のことを気遣ってくれる、今の発言だけ聞いてれば、まんま保父さんって感じだもの。まあ、それがクレイなんだけどね。
結局私達は、二手に分かれることにした。
私とクレイは買い物担当。トラップとキットンは情報収集。
話術に関してはトラップの右に出る人は我がパーティにはいないし、聞きたい内容が薬草に関することだから、適任といえばキットンをおいて他にいない。彼らに任せておけば、大丈夫だろう。もっとも、決して頭にギのつくアレはさせないようにと、キットンに念押しだけはしたけどね。
屋台を回って、簡単に食べられそうなものを購入。持ち帰り用にしてもらった。トラップ達の分はどうしようかと思ったのだけれど、冷めてしまっては美味しくないし。彼らは彼らで何か食べるだろうということで、一応冷めても食べられそうな物を幾つか購入して、クレイと共にヒポちゃんの元へ戻ると、待ちかねたかのようにルーミィが駆け寄ってくる。
「ぱーるぅ、おなかぺっこぺこだおう」
はいはい、わかってますって。
手に持って食べられそうということで買ったのは、肉と野菜をナンで巻いたもの。見た目は少し生地の厚いクレープみたいなんだけど、どこかのお店が屋台に出店しているらしくって、これが本当に美味しいの。削ぎ切りにしたミケドリアのもも肉は、しっかりと味が染み込んでいて、少し濃い目のタレも野菜とナン生地を一緒に食べるとちょうどいい感じ。サラダ菜だけじゃなく、水にさらして千切りにしたタマネギがアクセントになっていて、シャキシャキと歯ごたえもいい。
揚げたてに惹かれて買った唐揚げや、串揚げ。それから、五つの具材が入っているけど食べてみるまでわからないという、ロシアンルーレットおにぎり。場所を移動するとトラップ達がわからなくなってしまうので、それでも少し木陰を探して、私達は昼食を食べた。
--------------------
とりあえずここまでー。
私的「文章の理想」のひとつは、「御飯が美味しそうな文章」があります。読んでううちに食べたくなるような描写が出てくる作品が大好きです。
FQを書く上で絶対に外してはいけないのは、「食事シーン」だと思う私(笑)
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